不動産買取のメリット・デメリットをプロが解説。失敗しないポイントとは?
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不動産を売却する手段のひとつである「不動産買取」には多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。大切なのは、不動産を売却するときにそのメリットとデメリットをよく理解しておくことです。
ここでは、不動産買取の主なメリット・デメリットや失敗しないためのポイントについて解説します。
目次
1. 不動産買取とは?仕組みを簡単に解説

まずは、不動産買取の流れや不動産仲介との違いなど、基本的なポイントを確認していきましょう。
1-1.不動産買取の基本的な流れ
不動産買取は、まず買取業者へ依頼後に価格の査定が行われます。
提示された価格に合意したら、売買契約の締結へと進みます。
その後、代金の決済と不動産の引き渡しが行われる流れです。
不動産会社が直接買い取るので、申し込みから引き渡しまでスピーディに行われることが特徴です。
1-2.仲介売却との違い
不動産の売却方法には、買取のほかに仲介も挙げられます。不動産買取と仲介の主な違いは下記表のとおりです。
| 不動産買取 | 不動産仲介 | |
|---|---|---|
| 取引の相手方 | 不動産会社 | 不動産会社が探した個人・法人 |
| 売却価格 | 相場価格の7~8割程度 | 相場価格 |
| 成約までの期間 | 数日~数週間 | 数ヵ月以上 |
| 仲介手数料 | なし | あり |
不動産買取は不動産会社が直接買い取ることから、仲介に比べて売却価格が安くなる傾向にあります。その分、成約までの期間が短く、仲介手数料がかからないことが特徴です。
1-3.買取業者が買主になる仕組み
不動産買取では、買取業者が買主となります。通常、不動産仲介では買い取った個人や法人が居住用や事業用などで不動産を活用しますが、不動産買取では買い取った不動産が再び売りに出されます。
買取業者は買い取った不動産にリフォームや修繕を施して再販売することで、その差額を利益として受け取る仕組みとなるのです。
2.不動産買取の8つのメリット

不動産買取には、資金面や契約上で多くのメリットがあります。
それぞれ詳しく紹介していきましょう。
2-1.短期間で現金化できる
不動産買取の大きなメリットは、現金化までの時間が短いことです。
不動産買取は市場で買い手を探す必要がなく、契約が完了すればすぐに現金化することができます。最短数日~数週間で売却できるため、転勤に伴う急な住み替えや相続、資金整理のときにも便利な方法です。
2-2.内覧対応や広告活動が不要
不動産買取では、内覧対応や広告活動が不要です。
不動産会社との間で手続きを進めるだけですので、購入希望者の内覧に対応したり、買い手を探すための工夫をこらしたりする必要がありません。買い手に合わせてスケジュールを調整することもないため、普段の生活への影響を最小限に抑えながら現金化を進められます。
2-3.契約不適合責任が免責されやすい
不動産買取は、契約不適合責任が免責されやすいことも大きなメリットです。
契約不適合責任とは、引き渡した不動産の状況が契約書の内容と異なる場合、売主が買主に負う責任のことです。不動産買取では、一般的にこの契約不適合責任が免責される傾向にあります。
これにより、引き渡し後に買主から不具合などを訴えられることもなく、売却後のトラブルリスクを抑えることができます。そのため、老朽化している物件や瑕疵がある物件でも心理的な負担なく売却することができます。
2-4.築古・訳あり物件でも売却しやすい
不動産買取は、仲介では売りづらい不動産でも売却できる可能性があることも特徴。
たとえば、築年数が古い物件や再建築ができない物件、心理的瑕疵がある物件などは、不動産仲介ではなかなか買い手がつきにくい傾向にあります。その点、不動産買取では直接不動産会社が買い取ってくれるため、こうした物件でもすぐに現金化することができます。
2-5.売却条件が確定しやすい
不動産買取は、売却価格や引き渡し時期が明確に決まっています。そのため、売主はスケジュールや資金計画を立てやすいメリットがあります。
不動産仲介では買い手が見つかるまでの期間が読みにくく、その後の契約までのスケジュールも買主と調整する必要があるため、思うように進まないことも珍しくありません。
その点、不動産買取は短い期間でスムーズに手続きを進められます。
また、仲介のようなローン解除リスクがなく、買主がローンに通らず契約が白紙に戻るような心配もありません。
2-6.周囲に知られず売却しやすい
不動産買取は、「売却することを周囲に知られたくない」という人にも向いています。
不動産買取は売主と不動産会社の二者間で手続きを行うため、チラシやポータルサイトに売却情報が掲載されません。そのため、近隣地域や知人に知られることなく売却を進めることができます。
2-7.リフォームや解体が不要
不動産買取では、現状のままで売却できるケースがほとんど。
仲介の場合、市場価値を高めるためにリフォームや解体を施すケースも珍しくありません。その点、不動産買取では手を入れずに売却できるため、修繕費や解体費、ハウスクリーニング費用などをかけずに済むメリットがあります。
2-8.売却後のトラブルが少ない
不動産の売却で特に不安を感じるのが、売却後のトラブルです。個人間の取引では引き渡し後にクレームが発生するケースも少なくありません。
一方、不動産買取では不動産会社が買い取るため、後からトラブルに発展する心配は不要です。
3. 不動産買取の8つのデメリット

多くのメリットがある不動産買取ですが、一方でいくつかのデメリットも存在します。それぞれ解説していきましょう。
3-1.仲介に比べて売却価格が安くなりやすい
不動産買取では、仲介に比べて売却価格が安価になる傾向にあります。
これは、買い手である不動産会社が再販を前提に買い取っているためです。不動産会社は、買い取った不動産にリフォームや修繕を施して、再度市場で売却します。
買取価格はこうしたコストや需要を考慮して決定されるため、相場の7~8割程度で買い取られることが一般的です。
3-2.業者によって査定額に差が出やすい
不動産買取は、業者によって査定額の差が出やすいことも特徴です。不動産会社によって買取実績や得意分野などが異なり、結果として査定額に差が出ることがあります。
より良い条件で売却するためには、1社のみの査定で決めてしまうのではなく、複数社へ査定を出して結果を比較することがおすすめです。
3-3.買取不可となるケースもある
築年数が古い物件など仲介では売りにくい物件も売却しやすい不動産買取ですが、中には買取不可と判断されるケースもあります。たとえば、極端に需要がない立地や、法的制限が厳しい物件などです。
こうした特殊な事情のある不動産を売却する際は、買取ができないリスクもあらかじめ留意しておきましょう。
3-4.高値売却を狙う人には不向き
前述のとおり、不動産買取は仲介に比べて売却価格が安価になる傾向にあります。そのため、高値で売却したいと考えている人には不向きといえます。
「より高値で売却したい」「時間がかかっても価格にこだわりたい」という場合は、不動産買取ではなく仲介も検討してみるとよいでしょう。
不動産会社によっては、一定期間仲介で買い手を募集して、取引が成立しなかった場合に買取へ切り替える「買取保証付き仲介」を利用できるところもあります。
3-5.市場価格を把握しづらい
不動産買取は、市場価格を把握しづらい側面もあります。
仲介の場合は、相場や買い手の反応を見ながら価格を調整していく工程があります。しかし、不動産買取では不動産会社が提示した価格で売却するかしないかを決めるため、「提示された価格が本当に妥当か」ということを判断しにくいといえます。
ただし、不動産の市場価格は、国土交通省のデータベースで確認することができます。周辺地域や類似する物件の取引事例を見て、「提示された価格が相場に即しているか」とチェックしてみましょう。
3-6.価格交渉の余地が少ない
不動産買取は、価格交渉の余地があまりありません。
仲介では市場の競争によって価格が決定されるため、需要が高い物件は価格が上昇するケースもあります。その点、不動産買取の売却価格は事前の査定でほぼ確定することが多く、価格の上昇は期待できないでしょう。
不動産買取では、価格よりも現金化までのスピードや売却のしやすさといったメリットを重視することがおすすめです。
3-7.業者選びを誤ると不利な条件になりやすい
残念ながら、不動産買取専門業者の中には、相場よりも著しく低い価格を提示するところもあります。
業者選びを誤ると、不利な条件で契約を締結してしまうこととに……。
より納得できる条件で売却するためには、その地域に根差した不動産会社を選ぶなど慎重に売却先を選ぶことが大切です。
3-8.契約内容を十分に確認しないとトラブルの原因になる
不動産買取では、契約内容を十分に確認せずトラブルへ発展してしまうケースがあります。不動産買取は手続きのスピードが速い分、契約の細かい点まで注意が行き届かないことも考えられます。
しかし、契約書に記載されている内容はすべて重要なものです。特に引き渡し条件や免責範囲、手付金・違約金に関する定めなどは、しっかりと事前に確認するようにしてください。
その際、不明な点等がある場合は、必ず不動産会社へ確認するようにしましょう。
4.不動産買取で失敗しないためのポイント

不動産買取で失敗しないためには、いくつか気を付けたいポイントがあります。それぞれくわしく解説していきましょう。
4-1.複数社へ査定を依頼する
不動産買取で提示される査定価格は、各買取業者によって異なります。より納得できる価格で売却するためには、複数社へ査定を依頼することが大切です。
その際は、なぜその査定価格となったのか、根拠についても確認しておくとよいでしょう。
4-2.買取実績が豊富な業者を選ぶ
買取業者を選ぶ際は、これまでの買取実績も注目したいポイント。
豊富な買取実績を持つ不動産会社は市場動向や需要、再販ルートなどを熟知しており、適正な価格で提示してもらえる可能性があります。
特に、その地域に根差した不動産会社は周辺の公示価格や実際の取引動向に詳しいため、不動産の付加価値を正しく評価してくれるメリットがあります。
4-3.仲介との併用も検討する
不動産買取と仲介にはそれぞれメリットとデメリットがあり、「どちらを選ぶべきか決められない」と悩んでいる方も多いかもしれません。しかし、不動産買取と仲介は併用することも可能です。
不動産会社によっては、一定期間不動産仲介で売り出し、一定期間内に買い手が見つからなかった場合に不動産買取へ切り替える「買取保証付き仲介」を取り扱っているところもあります。
「なるべく早く売却したいけど、仲介で売れるかどうかも確認したい」という場合は、こうした売却方法を活用して買取と仲介の併用を検討してみるとよいでしょう。
5.不動産買取に関するよくある質問

- 不動産買取は査定後に価格が変わることはありますか?
-
原則として正式査定後に価格が大きく変わることはありません。ただし、現地調査で申告内容と異なる点(未告知の瑕疵・境界問題など)が判明した場合は、再査定となるケースがあります。
- 買取と仲介を同時に進めることはできますか?
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不動産買取と不動産仲介を同時に進めることは可能です。中には、最初は不動産仲介で一定期間買い手を探し、もし売れなかった場合に不動産買取へ切り替える「買取保証付き仲介」を選択できるケースもあります。
- 住宅ローンが残っていても買取は可能ですか?
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住宅ローンの残債があっても、売却代金でローンを完済できる場合は不動産買取が可能です。その際の手続きは、借入先の金融機関と連携しながら進めていきます。
- 相続した不動産でも買取してもらえますか?
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相続した不動産でも買取が可能です。ただし、相続登記が完了していない場合は、先に登記手続きが必要となります。
- 買取業者はどのような基準で価格を決めていますか?
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買取業者は、主に立地や周辺相場、建物・土地の状態、再販時の需要、リフォーム・解体コストなどを総合的に判断しながら価格を決定しています。
6. 不動産買取のメリット・デメリットを理解し、後悔しない売却を実現しよう
不動産買取には、短期間で現金化できることや契約不適合責任が免責されやすい点など、多くのメリットがあります。
一方で、仲介売却と比べて売却価格が安価になりやすいことや、価格交渉の余地が少ないといったデメリットも存在します。
そのため、不動産を売却する際は、メリットとデメリットの両方を正しく理解したうえで、自身の状況や目的に合った方法を選択することが重要です。
岐阜不動産売却センターでは、地域に根差した視点で不動産の価値を丁寧に査定し、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な売却方法をご提案しています。
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