不動産売却でよく聞く買取って何?
一般的に不動産の売却方法で知られているのは、仲介による売却です。
仲介とは、不動産を売却したい売主が主に個人の買主を探し、売買契約を進めていく方法となります。また、買主探しなどの売却活動と売買契約や引渡し手続きなどは専門的なノウハウが必要であるため、宅地建物取引士がいる不動産会社が行います。
不動産会社が仲介することで、売却活動や売買契約以降の取引を円滑に進めることができ、その報酬として支払うのが仲介手数料です。
一方で、「買取」とはいったいどのような仕組みの売却方法なのでしょうか?特に、仲介との違いなどが気になるところです。
この記事では、買取を利用するメリットやデメリット、買取の利用がおすすめの状況についてご紹介します。
不動産買取とは、不動産会社が買主となり売買を進める方法
不動産買取とは、不動産会社が買主となり売買を進める方法です。
不動産会社は原則現金買取が多いため、売却先さえ決まれば売買契約から引き渡しまでは、仲介に比べて比較的早いのが特徴となります。
買取先を決める際には、複数の不動産会社に買取査定を出し、原則最も高い金額を付けたところに売却します。
買取を利用するメリット5つ
不動産売却で買取を利用する主なメリットは、以下に挙げたとおりです。なお、これらメリットは仲介で売却することとの明確な違いとなります。
- ①買主が一般的に不動産会社で現金化が早い
- ②売却活動がない
- ③仲介手数料が掛からない
- ④現況のままで引き渡し可能
- ⑤契約不適合責任を問われることはない
①買主が一般的に不動産会社で現金化が早い
買取は、買主が不動産会社で基本現金での買取です。よって、不動産の現金化を急げることと資金確定しやすいことがメリットと言えます。
なお、仲介の売却で買主が一般消費者の場合、契約後の住宅ローン審査の結果や買主の都合で契約解除となる可能性があります。仲介での売却では、引き渡しを終えるまで一抹の不安と心配を抱えつつ取引を進めていくこともあります。しかし、買主が不動産会社であれば取引後の手続きが早く、契約後に解約される心配がないものメリットと言えるでしょう。
②売却活動がない
買取は、売却活動がありません。よって、内見者前の清掃や内見時の立会いなどの手間がないこともメリットです。また、買取には仲介のときのように、「長期間売れないこと」「売れない不安」に陥ることはなく確実に売却ができるので、精神衛生的に安心感が強いこともメリットとなります。
③仲介手数料が掛からない
買取では、仲介手数料は掛かりません。
買取のときに取引する相手は、宅地建物取引士のいる不動産会社です。売買契約から引き渡しに至るまでの書類作成や各所関係機関の手配は、不動産会社が全て行えます。
よって、この取引を仲介する不動産会社は必要がないため、買取には仲介手数料が掛かりません。
④現況のままで引き渡し可能
買取は、現況のまま引き渡しができます。
例えば、空き家等の売却で最も面倒なのは、家の中や敷地内にあるものを全て撤去することとなります。仮に、家の中などに大量の家財などがあったとしたら、売却を機に一斉に処分する必要があります。
しかし、買取では不用品の処分費用も含めて買い取れるケースが多いので便利です。
⑤契約不適合責任を問われることはない
最後に買取では、契約不適合責任を問われることはありません。
契約不適合とは、買主が物件購入前に思ったようなものでなければ、売主に責任を追及できる権利です。買主に与えられた4つの権利は、「修補」「代金減額請求」「損害賠償請求」「契約解除」となります。しかし、買取では買主が不動産会社であるため、契約不適合責任が免責となるケースが殆どです。
よって、契約後に契約不適合責任で買主から責任を追及されることはなく、安心して引き渡しができます。
買取のデメリットは、相場より安価になること
買取のデメリットは、売却金額が相場より安価になることです。
買取の一般的な売却金額は、相場比60%~70%となります。相場より安価となる理由は、不動産会社は買取した不動産にリフォーム工事を施し、付加価値を付けて再販売するためです。
そのため、リフォーム工事費用の捻出のために相場より安価に買い取る必要があります。
買取の利用がおすすめの状況とはどんなとき?
不動産売却で仲介ではなく買取を利用する状況とは、どんなときになるのでしょうか?以下に代表的な事例をご紹介していきましょう。
- ①仲介で売却するも半年以上売れないとき
- ②現金化を急ぎたいとき
- ③田舎立地や人口減エリアなどに立地するとき
- ④売却活動が面倒であるとき
①仲介で売却するも半年以上売れないとき
仲介で売却するも半年以上売れないときには、買取を検討してもよいでしょう。
通常仲介で売却するも3か月程度動きがなければ、物件価格を値下げして販売するのが一般的です。しかし、値下げしても売却できないということは、市場的に不動産需要が極端に低いエリアであるおそれがあり、今後売却活動しても現状は変わらない可能性があります。
よって、売却で手にする金額は仲介で売却より安価となりますが、確実に売却できる買取の選択を検討しても良いでしょう。
②現金化を急ぎたいとき
買取は、現金化を急ぎたいときに効果的な手段です。
例えば、不動産を相続した場合、相続税の支払いは相続開始後の10か月以内に現金納付が原則となります。自己資金で相続税の支払いができれば良いのですが、相続した不動産を売却して相続税を賄う場合には、現金化を急ぐ必要があります。
よって、相続後に仲介で不動産を売却するも進展がない場合には、買取で現金化するのがおすすめです。
③田舎立地や人口減エリアなどに立地するとき
買取は、田舎立地や人口減少エリアなど総じて不動産需要が見込めないエリアであれば利用がおすすめです。
そもそも、田舎立地などは人口減少が続いており、特に住宅購入世代の若い人の流出が多くなっています。よって、このような立地で不動産を仲介で売却しても、買主を見つけることには相当苦慮するおそれがあります。
つまり、田舎立地などであれば、仲介ではなく買取の選択が得策と言えるでしょう。
④売却活動が面倒であるとき
最後は、売却活動が面倒であるときに買取はおすすめです。
買取は、内見前の清掃や立ち合いをする必要はなく、買取する不動産会社に査定を出すのみとなります。売却活動が面倒若しくは立ち合いの時間が取れないなどの場合には、買取の利用がよいでしょう。
まとめ【岐阜市近郊で不動産買取は岐阜不動産売却センターへ】
岐阜市近郊や岐阜県内で不動産買取を利用するなら、岐阜不動産売却センターがおすすめです。
岐阜不動産売却センターは、地元密着スタイルの不動産会社でこれまで多くの売却実績があります。岐阜市周辺・岐阜県内の市場や相場感はどこの不動産会社よりも把握しています。
また、岐阜不動産売却センターでは、仲介と買取で不動産売却ができます。売却したい不動産の立地や築年数などさまざまな条件をもとに、売却方法について適格なアドバイスができます。さらに査定では、仲介と買取双方の査定額のご提示も可能です。
不動産売却でお悩みやご相談などがありましたら、岐阜不動産売却センターにお任せください。